試験科目と合格基準

通関士資格は、特定の事柄について「狭く深く」学ぶスペシャリスト系の資格であり、その専門性の高さが、試験の、そして受験勉強の難易度を高める要因になっています。
では実際に、通関士試験ではどんなことを学ぶのでしょうか?

通関士試験の試験科目は、以下の3つになります。

  1. 通関業法
  2. 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法
  3. 通関書類の作成要領その他通関手続の実務

まず、この試験科目からわかるのは、通関士試験で学ぶべきことは「法律」が中心であるということです。
通関士の業務、義務や権利などはすべて、通関業法という法律に規定されていますし、また具体的な仕事内容、たとえば関税の計算方法などは、関税法・関税定率法といった法律で定められています。すなわち、「法律」を攻略しないことには、通関士試験の合格はあり得ないということです。

ただし、単に法律をマスターするだけでは十分とは言えません。
通関士試験には「③通関書類の作成要領その他通関手続の実務」という科目があるため、法律を知っている・覚えているだけでなく、実務のうえで、その知識を使いこなせなければなりません。
言うなれば、理論と実践の両方が求められるわけですが、このあたりのことについては、「科目別の難易度」のページで改めて詳しく解説したいと思います。

さて、試験科目がわかったところで、それらがどのような形で出題されるのかも、気になるところだと思います。
各科目の試験時間・出題形式・配点・問題数をまとめると、このようになります。

試験科目 試験時間 選択式 択一式 計算式 選択式・計算式
①通関業法 50分 30点(10問) 10点(10問) - -
②関税法他 100分 35点(15問) 15点(15問) - -
③作成要領(上段)
/手続実務(下段)
90分 - - - 15点(2問)
5点(5問) 5点(5問) 5点(5問) -

科目ごとに、問題数も配点も異なりますが、それぞれ「満点の60%以上」が合格ラインと言われています。

ここで強調すべきは、「60%以上」ではなく、その前にある「それぞれ」の方です。
通関士試験では、全科目で60%以上の得点を取る必要があります。つまり、たとえば得意な法律科目で得点を稼いで、苦手な実務科目の穴を埋めるといった作戦は採ることができないのです。
なので、得意科目を伸ばすことよりも、「苦手科目を作らない」というのが、通関士試験の学習において、実はとても重要になってきます。

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